会社員だった頃は、お昼に外を歩くことなんてほとんどありませんでした。
退職してから近所のスーパーに行く時間がすっかり変わって、人が少ないんですよね。レジの列も短くて、店員さんものんびりしている感じがして、同じ場所なのに違う町みたいに見えました。
商店街を歩いていたら、見覚えのないお店が増えていることにも気づきました。前はパン屋さんだったところが、いつの間にか別のお店に変わっていて、少し寂しい気持ちになりました。
公園のベンチに座っているお年寄りの方々を見かけて、ふと自分もその仲間入りをしつつあるんだなと思ったり。前の職場にいた頃は、こういう時間の流れ方があることすら知らなかったので。
気づいたことはふたつあって。ひとつは、平日の昼間はこんなに静かな時間が流れているということ。もうひとつは、その静けさに自分がまだ少し戸惑っているということでした。
フィルムカメラを持って歩くようになってから、こういう何気ない景色にもつい目が止まるようになった気がします。娘が学校から帰ってくるまでの時間、こうして一人で町を眺めているのも、悪くないなと思う日でした。
